実際に使ったビクトリノックスのマルチツール

ビクトリノックスは種類が多すぎて、初めて買うときに「どれが正解か」が分かりにくい道具です。ボクも迷って高機能モデルを買って後悔した経験があります。いわゆる「ビクトリノックス多機能症候群」です。

この記事では、機能数ではなく用途・サイズ・使用頻度で選ぶ考え方を先にまとめます。モデルごとの細かい使い勝手は、実際に使ったレビュー記事へ分けています。

実際に使ったモデル サイズ感 ボクが使った用途 特徴 詳細レビュー
マネージャーライトWL 小型 玄関まわり・日常のちょっとした作業 LED・ボールペン付きで取り出しやすい 長期使用レビュー
PLIトラベラーPD ミドル 職場・PCまわり・工具として プライヤー付きで厚みあり 実使用レビュー
アドベンチャーNL ラージ キャンプ・BBQ・食材カット 薄くて大きなブレード 実使用レビュー

「一番おすすめ」は用途で変わります。サイズが大きいほど万能、機能が多いほど正解、とは限りません。

ビクトリノックスの選び方は3つで考える

1. まず用途を決める

メインツールが決まっていないなら、ナイフを主軸に考えるのが妥当です。一方で、PCまわりならプライヤーやドライバー、日常ならハサミやライトなど、自分の生活圏で本当に使う場面から逆算した方が失敗しにくいです。

ボクがPLIトラベラーPDを選んだときは、PC作業に必要な「コンパクトなプライヤー」と「小さなドライバー」をメインに考えるところからスタートしました。

2. 実際に使うサイズを選ぶ

「大きいナイフならもっとマルチに使えるんじゃね?」と大きめを選ぶのは危険です。大は小を兼ねない。握りにくい・重い・かさばるモデルは、結局使わなくなります。

必要な最小限のサイズで、コンパクト優先。ライトユースなら特に、実際に取り出す頻度が上がるサイズが正解になりやすいです。

3. 機能数は多ければいいわけではない

使うかどうかも分からないツールを詰め込み過ぎると、厚くなってメインの使いやすさが落ちます。サブはあくまでサブ。年に1〜2回しか使わない機能なら、無理に本体へ入れず、必要なときに別で用意した方がベターなこともあります。

優先すべきは、メインの使いやすさ・サブの使用頻度・ジャストサイズです。出来るだけシンプルなタイプを最初に選び、足りなければ2〜3本買い足す、という進め方の方が結果的に満足しやすい、というのがボクの実感です。

サイズごとに使って分かった違い

小型|毎日使いやすい

玄関や日常のちょっとした作業では、小さなマネージャーライトWLが圧倒的に出番が多かったです。LEDとボールペンがあるのも、このサイズ帯ならではの便利さでした。

詳細は マネージャーライトWLの長期使用レビュー へ。

ミドルサイズ|工具として万能

手のひらサイズにプライヤーやドライバーが載るミドルは、職場やPCまわりで工具として使いやすいです。そのぶん厚みと重量感は増えます。

詳細は PLIトラベラーPDの実使用レビュー へ。

ラージサイズ|大きなブレードと薄さ

機能を絞ったラージのアドベンチャーNLは、薄く握りやすく、大きめのブレードがキャンプやバーベキューで実用的でした。使わない機能でかさばるより、薄さの方が大事だと感じたモデルです。

詳細は アドベンチャーNLの実使用レビュー へ。

ボクがモデルを選ぶときに重視していること

  • 大は小を兼ねない — 大きいほど万能、ではない
  • 使わない機能で厚くなる — 多機能が正解とは限らない
  • 使用頻度 — 取り出せない道具は持っていないのと同じ
  • 握りやすさ — 薄い・フィットする方が実際に使える
  • 必要な機能 — メインが決まってからサブを足す

あらゆるシーンを想定するのは禁物です。リーズナブルなモデルをまず使ってみて、足りないところが見えてから買い足す。ベストアイテムに辿り着く過程もまた楽しみ、というのがボクのスタンスです。必要なシーンで必要なモデルを持っていく、で十分です。

ワークチャンプのように機能は豊富でも厚重すぎて出番を失った「失敗例」も、ボクの手元にはあります。便利そうに見えても、実際に使うかどうかは別問題です。

クラシックSDのような超薄タイプも好みで使っています。見た目やプレゼント向きの話は、クラシックSDの記事 を参照してください。

現在確認できるVictorinoxモデルについて

選び方の考え方は今も使えますが、紹介している名称・型番には旧モデルが混在します。2026年8月15日時点で、Victorinox公式で確認できた範囲だけ補足します。

  • Deluxe Tinker(item 1.4723):Victorinox Japan公式 で掲載を確認。旧記事でPLIトラベラーPDとして記録していた品番1.4723と同じ番号です。名称変更の経緯までは、この記事では断定しません。
  • Picknicker(0.8353シリーズ):Victorinox公式 で確認。日本での在庫・販売継続までは断定しません。
  • Adventurer(0.8453シリーズ):Victorinox公式 で確認。現在の日本向けラインナップや旧NLとの完全一致までは断定しません。

現行モデルをボクが今使った、という意味ではありません。各レビューは当時の実使用記録です。

刃物を含むマルチツールを持ち歩くときの注意

日本では、銃砲刀剣類所持等取締法22条により、業務その他正当な理由がある場合を除き、刃体の長さが6cmを超える刃物の携帯は禁止されています。

また6cm以下なら自由に持ち歩けるという意味ではありません。軽犯罪法では、正当な理由なく刃物などを隠して携帯する行為が規制され、警視庁「刃物の話」も、ツールナイフや十徳ナイフが取締り対象になる場合があると案内しています。

「正当な理由」の有無は状況により判断されます。この記事では、個別ケースの合法性は断定しません。バッグに入れる、車に置く、キャンプ用と言う、といった一般論で合法と書くこともできません。護身用の携帯も勧めません。

旅行・キャンプなどの体験談は各レビューに残していますが、「旅行なら携帯できる」という意味ではありません。航空機への持込みや国外での規制は別途ルールがあるため、利用時に航空会社・関係機関の案内を確認してください。

まとめ

ビクトリノックス選びでボクがいちばん大事だと感じたのは、次の3つです。

  1. 用途を決める
  2. 実際に使うサイズを選ぶ
  3. 機能数は多ければいいわけではない

大は小を兼ねない。使わない機能でかさばるなら意味がない。まずはシンプルなモデルを実際に使い、サイズ別の違いを体感するのが近道です。各モデルの細かい使用感は、上のレビュー記事をどうぞ。